2008.7.11〜7.20
▼Introduction
その空気は、誰にとっても正常か。
今のその現実が、誰にとっても「正常」とは限らない。
自分にとっては当たり前の常識が、とある状況に置かれた途端に常識ではなくなる場合があるだろう。そんな状況はおそらく皆経験済みだ。
さて―。
とある鉱山に働く者たちがあった。
彼らは、我々を「正常」とするならば、明らかにそれぞれがなにかしら「異常」な存在だった。
だが、彼らはそれをなんとも思ってない。
なぜなら物心が着いた時からそうだったから。
それに不便を感じる理由がなかったから。
異常だと感じる理由がなかったから。
何よりも、「正常」を知らないから。
たまに心配されたりするけれど、よく意味がわからなかった。
我々が顔の真ん中に鼻が着いている事に疑問を感じた事がないように。
そしてそれに二つの穴が開いている事を不思議に思った事がないように、何も感じる事なく彼らは普通に育った―。
普通に世の中の巨悪に憤慨したし、男性の本能的な浮気をなじったし、機種変したし、告白しようとしてやめたり、結局眠たくなったから寝てしまったり、工事渋滞に腹を立てたりもした。
たまに何が正義で何が悪なのか考えたりもしたが結局眠たくなって寝てしまったりした。
自分たちの異常さをこっそり棚に上げて。
▼公演期間
2008年7月11日(金)→7月20日(日)
▼キャスト
杉岡阿希子/竹内礼美/平塚正信/南あゆ美/藤堂敦/小久保剛志/板垣雄亮/服部弘敏/柳さおり/瀧川英次
▼スタッフ
脚本・演出:板垣雄亮
舞台監督:吉川悦子
照明:松本大介(enjin-light)
照明操作:栗田法正
音響:宮崎淳子 (有)サウンドウィーズ
OP楽曲:千田学
映像:矢作康在
宣伝写真:向井宗敏
宣伝美術:服部弘敏
制作協力:林みく(Karte)
演出助手:小久保剛志
企画・制作:TSL
主催:殿様ランチ
提携:サンモールスタジオ
▼協力
自転車キンクリーツカンパニー
七里ガ浜オールスターズ
トミーズアーティストカンパニー
劇団前方公演墳
IDENTITIEZ
▼会場
サンモールスタジオ
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